テストエンジニアの転職、需要があり、高い能力が求められる

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テストエンジニア

ITエンジニアと聞くと真っ先に思い浮かぶのがプログラマーやアプリ開発など、「表の仕事」を粛々と遂行する人たちではないでしょうか?

しかし、彼らが精魂込めて作り上げた「作品」もたった一か所の不備があったがためにそれがバグとなり、不良品の烙印を押され、ともするとクライアントや市場との信頼関係を損ねることにもなりかねません。

製品開発において、製品の動作確認を行い欠陥や不具合を発見するとともに、改善策や提案により高品質な製品を作り上げていくことに貢献するテストエンジニアの存在が必要不可欠となっています。テストエンジニアは、自動車のテストドライバーとも似ています。

テストドライバーは、自動車に関する幅広い知識とドライビングに関する深い造詣をもち、その知見をもって自動車を何万、何十万キロという距離を様々なシチュエーションで走らせます。そして、工学的観点からの科学的な視点と、五感から得られる官能的な視点を駆使して不具合や改善点を発見し自動車の完成度を高めていきます。

製品の完成度を高めるために、ありとあらゆる能力を駆使する点においてはテストエンジニアもまた同じです。それだけに、確実に需要があり、かつ高い能力を求められている人材であると言えるでしょう。

システム開発案件の増加と共にテストエンジニアの需要が急拡大

近年、大企業を中心に景気が回復基調に入っている中、大規模でかつ複雑なシステム開発が増加しています。当然のことながら開発系のエンジニアやプログラマーは売り手市場の状態で、転職市場では有能な人材の争奪戦が繰り広げられています。

その一方で、開発された製品のテストを行うテストエンジニアの需要も同じように高まっています。一昔前の開発現場では、開発者が製品のテストまでを一手に担っているケースが大部分でしたが、十分にテストが行われないまま納品されたり、重大なバグの見落としが後になって見つかることも珍しくなかったそうです。

例えば作家が著書を出す場合、書かれた作品は必ず第三者の目による校正が入ります。その理由は、作家はその作品に対する思い入れが強いがために客観的視点を欠いてしまい、些細なミスすら見つけられない精神状態にあることが多いからなのだそうです。これは、システム開発の世界でも同じことが言えます。

エンジニアにとって自ら開発に携わった製品は、我が子のように思い入れの強いものであるはずです。言い換えると、製品の開発に対して真摯に向き合ったエンジニアほど、バグを見つけるのはかえって難しいのかも知れません。

そういった経緯もあって、テストエンジニアは、開発ほど日の当たらない立場かも知れませんが、開発者以上に必要不可欠とされる存在なのです。ただ、ほんの数年前までは「花形産業」と言われたIT業界も需要拡大に関わらず、例に漏れず人材不足のスパイラルに突入しつつあります。

原因は、人口減からくる働き手の不足、理系離れの深刻化、IT業界のイメージ低下など様々な要因が考えられますが、いずれにしてもITエンジニアのなり手不足は、ゆくゆくは、日本の技術力や競争力の低下につながっていく深刻な問題です。

しかし、翻って考えれば、これまでにしっかりと経験を積み、スキルに磨きをかけてきたテストエンジニアにとっては、自身の能力を活かす環境が十分に整っていると言えるでしょう。

テストエンジニアに求められるスキル

テストエンジニアに求められる仕事は開発された製品のトラブルを未然に防ぐとともに、より高品質な製品に昇華させるための問題発見能力や提案力が求められます。製品の仕様書にのっとってひたすら検証を繰り返す忍耐力や巧緻性は、非常に地味ですがテストエンジニアには欠かせない資質です。

また、開発者が想定していなかったトラブルやバグ等を発見することも期待されています。そのためには、既成概念にとらわれない柔軟な発想力も必要となってきます。そして、テスト結果をフィードバックするために正確に記録し、再現、プレゼンをする技量も求められます。

これらの資質や能力を十分に発揮するためには、高度な技術と高いスキル、そして難解なシステムやコードを読み解く知識などテストエンジニアの土俵に昇るための武器が必要です。開発チームの多くの人たちが関わり、思い入れの詰まった「作品」の最後のチェックポイントが、テストエンジニアだからです。

ですからテストエンジニアの判断に誤りがあれば、その不具合でクライアントに大きな損害を与えかねません。それが官公庁や大手企業ならば、その誤りによって企業存続に関わる事態にもなる得るのです。

テストエンジニアに必須の資格とは?

先に述べたように、テストエンジニアはバグのある商品が世に出るのを未然に防ぐ言わば「最後の砦」です。当然のことながら求められる能力と責任は、他の工程のエンジニアよりも高いものであることは言うまでもありません。

その能力を実証するのが、JSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board)が実施しているJSTQB認定テスト技術者資格(Advanced Level/Foundation Level)です。

JSTQBは、日本におけるソフトウェア技術者資格認定の運営組織で、2005年4月より世界各国のテスト技術者認定組織が参加しているISTQB(International Software Testing Qualifications Board)の加盟組織として認定されています。

各国のISTQB加盟組織は、資格および教育・訓練組織認証について相互認証を行っているので、すなわちJSTQBで取得したテスト技術者資格は、世界中で通用する資格であると言うことができます。

テストエンジニアの将来性について考える

テストエンジニアにとってJSTQB認定テスト技術者資格は必須であり、全世界で通用することは先に述べましたが、エンジニアにとって「言葉の壁」は大きな問題ではありません。プログラム言語は、エンジニアにとっては共通言語であり、優れたエンジニアにとってプログラムは「口ほどに物を言う」コミュニケーションツールなのです。

従って、テストエンジニアは、ITエンジニアの中でも世界を股にかけて活躍できる可能性の高い職種と言えるでしょう。ITによって世界はますます狭くなり、物理的な国境の壁を越えつつあります。その結果、グローバル化が加速し、国籍の異なる者同士で仕事をすることは、近い将来珍しいことではなくなることでしょう。

JSTQB認定テスト技術者資格は、一連のグローバル化の流れの中で先陣を切って進むのに十分な能力が備わっていることを保証するものです。その意味でも、浮き沈みや流行り廃りが激しいIT業界の中でも、ニーズが途絶えることがないのがテストエンジニアなのです。

最後に確認して欲しいポイント

テストエンジニアは、システムの巨大化や複雑化によるニーズはもちろん、グローバル化を加速するIT業界においてますます需要の高まっていく職種と言うことができます。仕事としては縁の下の力持ちのような存在ですが、必要不可欠な人材として重用されていくことは間違いありません。

テストエンジニアを目指す人は、これから幅広い知見を身に付けるべく、研鑽努力し続けることが必要となってきます。あと、余談ですがテストエンジニアは業界でも女性比率の比較的高い職種です。

テストエンジニアもクライアントなど多くの関係者とコミュニケーション取る必要があるので女性ならではの物腰の柔らかさや細やかな気配りが活かされるのかも知れません。

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