SEが転職で成功するために、知ってほしい失敗例

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SE転職

2015年10月16日の記事を再構成(文言の追加)をして作成した最新記事です。

沢山の情報を仕入れ、どんなに慎重な就職活動をしたとしても会社の本当の姿は実際に中に入ってみなければ分かりません。社員が生きいきと働く夢のある会社など求人広告で使われる謳い文句に「だまされた」と気付いた頃にはもう手遅れ。

就職という人生の重大イベントにおける「自分の判断は間違っていなかった」、「自分の判断は正しかった」と思い聞かせたいがために、「もうちょっと頑張ってみよう」が1年、2年と延びていき、転職のチャンスを逃してしまったなどといった類の笑えない話もよく耳にします。

ましてやIT業界は、いまだ天井知らずの成長段階にあるので、新しい会社が次々と誕生し、他業種からの新規参入も相次いでいます。そうなると当然のことながら、経営基盤の脆弱な、いわゆる「吹けば飛ぶような」会社もあり、そこで働くSEは薄給の上、過酷な環境下での労働を強いられているケースも少なくありません。

また、SEは職人気質の人が多く、組織の一員よりも、一人の技術者であることを大事にする傾向があります。それが原因からか、SEは、他業種と比べても極めて転職する人の多い職業です。会社によっては数年でSEの半分以上が入れ替わることも珍しくありません。

新天地を求めるにしても、生活のためと会社に残る決断をするにしても、いずれにしても腹をくくらねばなりません。そこで、今回はSEの失敗しない転職についてご紹介します。

SEの転職に失敗するパターンは似通っている

失敗
仕事内容や報酬に満足できず、それが改善する見込みがなければ躊躇なく転職することをおススメします。転職はかなりエネルギーを要する大きな決断ですが、迷っている間にスキルは陳腐化し市場価値を落としてしまう可能性が高まります。

不平不満ばかりをこぼしてばかりの人が転職活動でもしようものなら、ただの「根性なし」と一蹴されるのが関の山ですが、現職でこれ以上にないほど手を尽くした上での決断ならば、きっと転職活動も後悔のないものとなることでしょう。

手厳しい話ですが、5年、10年ベストを尽くしてもダメならば、あと5年10年ベストを尽くしたとしても状況が好転することはまずないでしょう。SEにとって転職はまさに「思い立ったが吉日」なのです。

とはいえ、あまりに安易に転職を考えていると満足な仕事どころか収入も大幅にダウンしてしまいます。最悪の場合、どこの会社にも採用されない恐れもないとは言えません。すなわち転職に失敗してしまうのです。

転職に失敗するパターンの際たるものは「どの分野も一人前のレベルにない」場合です。会社は転職者に即戦力を期待するわけですから、一芸に秀でていなければ、わざわざ中途で採用する理由がありません。

転職者は、スポーツの世界で言えば、「助っ人」外国人選手のようなものです。即座に適応し結果を求められるばかりか、使えないとわかれば真っ先に切り捨てられる非常に難しい立場にあるのです。

多くの場合仕事はチームで遂行しますので、一定の領分を仕切れるレベルになければ「使い物にならない」のです。企業側もオールオールラウンダーや他の追随を許さないレベルのスキルまで望んではるわけではありません。一定の領域の仕事を任せられるレベルの人材を求めているのです。

もし、どの分野も一人前のレベルにないならば、今の会社に残って歯を食いしばって腕を磨くべきです。また、転職エージェントの助言に振り回されるのも考えものです。ありがちなパターンでは、「あなたはこういった職種をご希望ですが、こちらなら職種は異なりますが経験が積めますよ」という決まり文句です。

これは、エージェントの実績を作るための無理なマッチングの場合がほとんどです。たとえ向こうが「転職のプロ」でも、自身の希望にこだわって粘り強く案件を探してもらいましょう。

ただ、転職エージェントの紹介する案件が求めるものと条件があまりにかけ離れているものが多い場合、「転職のプロ」の目から見た自身の市場価値をまざまざと見せつけられるような切ない思いをするかも知れません。

その場合は、どこまでの妥協なら自分を納得させることができるのかを良く考えるようにしてください。妥協したことで後悔するのなら、いったん思いとどまって努力を重ねて捲土重来を期するのも賢明な選択です。

SEが転職に成功する最大のポイントは「スピード」

スピード
SEの採用は求人が出てから2週間程度で内定が出ることが多いとされています。それは、求人が出ると転職希望者が殺到するIT業界の転職事情にあります。

かなりの倍率になりますので、求人があるかを絶えずチェックし、すぐに応募できる体制を整えましょう。選考書類は、簡潔かつ分かりやすいものを丹精込めて準備し求人が出て早めに応募すること。企業とのファーストコンタクトから誠意がきちんと伝えられるよう心がけましょう。

また、勤務地が遠方であるなど、条件面で妥協できる部分があれば倍率が下がり可能性は高まります。その際は、その会社が、自身が成長できる環境なのかを見極める必要があります。

もし通勤が大変だったとしても、自身が成長し稼げるSEになることができるのなら、通勤時間は「必要経費」として考えれば相応のリターンを得られると考えることもできます。

いずれにしても、一日の大部分を過ごす環境であり、生業となる仕事を決める人生の一大イベントは、たった2週間程度の短期決戦です。後悔することのないよう、フルパワーで臨める準備をしておきましょう。

社内SEは、大手ITコンサル・SIerからの転職者も手強い競争相手になる

近年、社内SEへの転職希望者が急増しています。客先常駐や下請けで仕事をすることの多いSEからすれば、クライアントに振り回されることなく社内で業務が完結する社内SEはとても魅力的に映るかも知れません。

しかし、社内は社内で、気心が知れているがための苦労は絶えませんし、大体の人は社内SEになってから思いのほか大変な仕事であることに気付くのだそうです。まさに「隣の芝は青く見える…」的な発想ですが、職人気質の強い人が多いこの世界なら社内SEは、クライアントとの折衝に疲れたSEが目指すユートピアかも知れません。

この状況下で晴れて社内SEへの転職を果たすのは何と、大手ITコンサルやSIer出身のエンジニアが非常に多いと言うのです。ステップアップの一環として社内SEを目指す者にとってはとてつもなく強力な競争相手です。

何故に大手ITコンサルやSIerが流れてくるのか?

IT業界は、建設業界で何かと問題視されているのと同じ「多重下請け構造」。例えば、元請は要件定義や概要設計等の上流工程を請負い、開発・実装などの下流工程は2次請けに委託します。

2次請けは自社で開発を賄えない場合に3次請けやフリーランス等に一部業務を外注(再委託)、以下3次から4次、4次から5次を繰り返していく構図です。

この「多重下請け構造」のピラミッドの頂点にいるのが大手ITコンサルやSIerで、プロジェクトの上流工程を一手に担っています。IT業界においてはまさにエリートを呼ぶに相応しい存在で、待遇も業界トップクラスです。

業界の構造上、低賃金で過酷な労働環境で働くことを余儀なくされている、ピラミッドの底辺層にいるSEにとってはまさに「雲の上の存在」です。大手ITコンサルやSIerの多くは、「雲の上」に君臨するに相応しい能力とスキルを持ち合わせているのにもかかわらず、なぜ一見「都落ち」とも捉えられかねない社内SEへ転職するのでしょうか?

それは大手コンサルやSIerが、心身ともに過酷な環境であることが多いからなのです。彼らは市場価値の高い仕事をしている分、動かす金額も大きいですし、関わる人も膨大な数にのぼります。それにクライアントの利害関係の調整に、折衝に…と神経をすり減らしていくのだそうです。

彼らは、これまで積み重ねたキャリアとそれによって失うもの、心身の健康などを熟慮したうえで、年収ダウンも承知の上で社内SEへの転職を果たすのです。

採用側からしても、大手ITコンサルやSIerからの転職組は、まるで現役のメジャーリーガーか欧州や南米の代表クラスが自分から雇ってくれと言ってくるようなもの。多少癖があったとしても採用の可能性は限りなく高くなることでしょう。

社内SEへの転職を目指す人にとっては、役人が天下りしてポストを塞いでしまうような迷惑な話に思えるかも知れません。しかし、大手ITコンサルやSIerにとっては社内SEの仕事はかつて下請けに丸投げしていたような内容でしょうが、ステップアップを目指して社内SEを目指す人にとっては、上流工程の仕事です。

この意識の差によって現れる仕事への取り組みの温度差を採用側がにどう映るかが勝負を分けるカギとなりそうです。

最後に確認して欲しいポイント

淘汰の激しいIT業界は、一寸先は闇。かつてのように会社が一生面倒を見てくれるという時代ではありません。従って、自分自身が納得のいく環境で働くことができ、かつ自分の腕を買ってくれる会社に転職するというのは自然の流れです。

ただ、転職を成功させるためにはそれなりの準備と努力が必要であることをこの記事を通じて感じ取って欲しいと思います。

 

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