IT業界で将来に渡って生き残っていくために目指すべき職種

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子どもだけでなく大人の心までも虜にし、時に観光ツアーのコースに組み込まれたりもするほど工場見学が人気です。

子どもにとっては社会科見学の一環であり、連れて行く側に大人にとっても思いのほか出費がかさんでしまう遊園地などのレジャー施設と異なり、無料もしくは安価で親子一緒に楽しみながら学べる工場見学はまさに一石二鳥の存在とも言えます。

子どもからすれば日常では接することのできないスケール感や、音や香りなどの体験を通じて将来の職業選択に影響を与えるような意義ある一日になるかも知れません。

しかしながら、工場で見たものの多くは極力人間の手がかからないものになっているばかりか、大部分が機械化され、人間では何人もが束になっても到底かなわないほどの大量生産が可能となっていたはずです。

機械化したからこそ、自動化したからこそ、私たちは製品を安価に購入できるメリットを享受しているものの、ものの数十年前はこれらの作業は全て人の手によって丹精込めて行われていたはずです。

ITによって厳重に管理された中で、機械が職人顔負けの器用さでしかも超高速で製品を作り上げるさまに、子ども達はきっと無邪気に心を躍らせることでしょう。しかし、工場見学ひとつをとっても、本来人を幸せにするはずのものであったテクノロジーの進化が皮肉にも人から雇用を奪っているのではないでしょうか。

100年前、イギリスで労働力として300万頭以上飼育されていた馬たちは、内燃機関(エンジン)という当時最新のテクノロジーによって自動車やトラックに仕事を奪われました。

そして工場労働者は産業用ロボットによって職場を追われ、算盤片手に帳簿と向き合っていた事務員たちは、会計ソフトとExcelのおかげで袖を汚すようなことはなくなりました。

テクノロジーの発達がもたらすものは、言うまでもなくより便利な生活に他なりません。しかし、同時にそれまで人が携わってきた仕事はすべてコンピューターやロボットが肩代わりするようになります。

それが、洗濯機や掃除機や炊飯器などのように主婦の家事による負担を軽減したことは画期的な出来事でしたが、行き過ぎて「職を失う」ことになったら笑いごとではありません。

昨今の新聞紙上ではAI(人工知能)の発達が連日取り上げられ、AIが人間を支配する恐ろしい未来像を予言する記事も散見されますが、もうすでに多くに人々がテクノロジーによって職を追われているのです。

ことIT業界で考えれば、現在のところ人がいらなくなるどころか、人手不足が深刻化し転職市場は空前の売り手市場となっています。IoTや先に述べたAIなどその快進撃はしばらきは続きそうな気配ですが、遅かれ早かれIT業界は、奇しくもそのIT技術の発達によって今ある仕事は自動化されたり、新たなイノベーションやトレンドの誕生によって仕事自体がなくなってしまうことは必至の様相です。

余談ですが、かつては刑事ドラマでしか見かけなかったようなポケットベルは、女子高生の必須アイテムとなり電子音によって授業が成り立たない学校がでてくるなど社会現象にも社会問題にもなったことがありました。

その熱狂は醒め、今やポケベルが存在したことさえ知らない若者が多くなりましたが、ポケベルに携わっていた人たちは今何をして食べているのでしょうか?

そこで今回は、淘汰とは無関係ではいられないIT業界で生き残る職種について考えてみたいと思います。

IT業界が現状のまま伸びていくのは2020年まで

2020年に開催される東京オリンピックでは、大会準備や大会期間中にセキュリティー対策に携わるITエンジニアが4万人足りないと言われおり、IT人材の育成が直近の課題とされています。

また、国内市場は業界を問わず、オリンピック開催による景気浮揚を見越した設備投資やシステム開発を進めており、IT関連の求人はうなぎ登りの盛況が続いているそうです。

また、スマートデバイスの普及やクラウドサービスの急速な発展に伴うネットワーク等のインフラ整備も急がれることから、当面は「猫の手も借りたい」ほどの忙しい状態が続くと言われています。

新競技場や首長の問題などバタバタとした様子ばかりがクローズアップされますが、2020年に半端ではない金額のお金が動き、世界最大のスポーツイベントが開催されることだけは間違いのない事実です。

企業の多くは戦後復興の象徴となり、インフラ整備が大きく進み経済発展に大きな貢献を果たした1964年大会の影を追うかのように「オリンピック効果」を当てにした「儲けられるときに儲けよう」の精神で今を駆け抜けているのです。

しかしながら、東京オリンピック後のことは正直なところ「誰も考えたくない」「現実を見たくない」というのが本音でどうなるかは全くもって予測不可能と言わざるを得ません。ただ言えるのは、今のような需要などもう望むべくもないことだけは確かです。

また、IT業界における「5年」という歳月は、テクノロジーが刷新されるのに十分すぎる時間です。恐らくは、ほとんどの工程で自動化が進み、労働集約的な難易度の高くない業務はもはや「人」を必要としないようになっているかも知れません。

ましてや、日本国内は人口減少が進み、オリンピック後の内需拡大はもはや望めないフェーズに入っていきます。小さくなるパイに対して、続々と進む自動化によって少し前まで目が回るほど忙しくしていたITエンジニアたちはたちまち路頭に迷いかねない状態に追い込まれることになるのです。

淘汰の時代を生き抜くために、目指すべきは「ビジネススペシャリスト」

―採用は売り手市場も、5年後の安泰はなし~若手SEが知っておくべき「端境期のキャリアメイク術」 – エンジニアtype | 転職@type―より

ITビジネスアナリストの大元隆志氏は、このようにオリンピック後には確実にやってくる「淘汰の時代」を生き抜くために、若手ITエンジニアが目指すべき道は、「エバンジェリスト」、「フルスタックエンジニア」、「マーケター」、「ビジネスコンサルタント」といった「ビジネススペシャリスト」であると述べています。

プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを経て、ラインマネージャーになるというITエンジニアにありがちのキャリアパスは、下流工程の業務が自動化にシフトしている時代にあってはもはや通用しなくなり、更なる高みを目指さなくては生き残ることはできないのです。

大元氏は続けます。
「特定の技術にめちゃくちゃ詳しかったり、上流から下流まで全工程のプロセスすべてに精通していたり、顧客を取り巻く環境や、目指すべきビジョンへ向けて経営戦略にまで踏み込んで提案できるといったスキルを持ったエンジニアこそが重宝される時代になります」

そのために、20代前半は「とにかく案件をこなすこと」、20代後半以降は「目標にする人を決め、その人のまねをすること」で自身の特性を見極めつつ、徹底して専門分野に精通したトップクラスを目指すべきであると力説しています。

すなわち機械ではできない、真似のできない、ましてや自動化などされようもない分野で圧倒的な強みを持つことこそ、淘汰の時代を生き残る術なのです。

最後に確認して欲しいポイント

経済評論家の株価予測や競馬マニアの勝馬予想のように、たとえどんなに過去の経験則とデータを駆使したとしても未来のことなど「何が起こるかわからない」というのが正直なところです。

まだ先のことを憂い手をこまねくことほど愚かなことはありませんが、ただひとつだけ私たちが備えることができるとすれば、「人にしかできない」スキルに磨きをかけておくことではないでしょうか。

「作業」であれば機械やコンピューターに全て任せられる時代が遠からず訪れることでしょう。しかし、「人の心の機微」が複雑に交錯するビジネスにおいては、まだテクノロジーが入り込む余地はないのです。

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