知っておいて損はない、多様なフリーランスITエンジニアの「働き方」

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ITエンジニアたるもの、日々の業務はもちろんのこと、日進月歩に進化発展を遂げるテクノロジーに追いつくべく自身のスキルや知識をアップデートし、新たな技術を習得するなど、ITエンジニアである限り学び続けることを宿命づけられています。

「学び続けること」はITエンジニアに必要とされる絶対無二の要件であり、この資質のない人は早晩淘汰の目に遭うことは間違いありません。

ですから、多くの若手エンジニアたちは、社会人としてのスタートを切った瞬間に、学ぶべきことの多さに驚き、キャンパスライフを謳歌した学生時代を振り返って「もっと勉強しておけばよかった」と一抹の後悔を覚えるのです。

そんな必死に学んだ新人時代を過ごしたITエンジニアたちも、相応のスキルを習得し、会社からも戦力として認められるようになってくると今度はもう一つの悩みにぶつかります。

それは、今後何十年と続くであろうITエンジニアとしての人生における生き様すなわち「キャリア」についてです。

キャリアを積んで、プロジェクトの中核の担う立場になってくると、今抱えている仕事によってどれだけのお金が動き、その分のどれだけが会社の懐に入り、どれだけが自分の取り分になるかくらいは容易に分かるようになってきます。

そのとき、ほぼ例外なく誰しもが自分の取り分の少なさに愕然とするのだそうです。

会社の取り分は、もちろん経常利益や内部留保、運転資金として役立てられ、社会保険料や退職金など会社員でしか手にできない制度を維持するために活用されていることは頭では分かっていても、大して仕事をしているとは思えない上司の給料や、

失敗なんて目に見えているのに経営陣の見栄だけで断行されたプロジェクトに浪費されている現実に、やりきれない思いに駆られている人もいることでしょう。

また、何年か勤めれば、多くのIT企業は創業から歴史が浅く、浮き沈みの激しい業界で「明日なき世界」を生きている事情や、企業自体が迎え入れた社員を定年まで送り出した経験がないことからも、

かつての日本型経営の根幹を担った定期昇給や終身雇用など、はなから当てにはできないことは、薄々感じられるようになっているはずです。

そうなると、腕に自信のあるITエンジニアがフリーランスを視野に入れ出すのは当然の成り行きで、契約金額の総量が小さくなったとしても、「会社の取り分」がゼロならば会社員時代には考えられなかったほどの金額が自分の手元に入ってくるようになります。

同程度のスキルで収入にこれだけの差がでるならば、一度も考えたことがないという人の方が圧倒的なマイノリティーでしょう。

しかしながら、収入が少なくても、安定していて退職金まで保証されるローリスク・ローリターンな会社員と、収入が大幅に増えるチャンスがあるが、仕事は不安定で、社会保険は自腹、退職金もなく老後の保証も薄いハイリスク・ハイリターンのフリーランスを天秤に量ったとき、どちらを取るかは非常に悩ましいところです。

ただ、フリーランスへの転身を躊躇させる理由が、いざフリーランスになると決めたとき、自分はどういう働き方をしているのかがイメージできないという声が少なからず聞こえてくるのも事実で、独立するかどうかは本人の意志次第だとしても、

それが会社に残る決断の最大の要因だとしたら、フリーランスの実情を伝えきれていない我々の責任は免れないと認識しています。

そこで、今回は、フリーランスのITエンジニアの働き方について説明していきます。

フリーランスITエンジニアの働き方

フリーランスになるとまるで主演・監督・脚本・演出すべて「オレ」の世界ですから、どんな働き方をするのかを決めるのもすべて「オレ」にかかっています。

しかし、ITエンジニアだと概ね(1)自前サービス型、(2)在宅型、(3)常駐型の3つに分けられ、いずれかにどっぷりと浸かっている人もいれば、掛け持ちをしながら生計を立てている人もいます。
※参照記事 独立したエンジニアの働き方はどのようなものか(自前サービス型、在宅型、常駐型)| ポテパンフリーランス

自前サービス型

もし自前で開発したサービスや他の追随を許さないスキルを持っていたり、参入障壁の高いビジネスモデルの構想があるのなら、それらを販売して収益化を図る「自前サービス型」が断然おススメです。

サービスが軌道に乗れば高い収益を上げることができます。他の形態は「自分が働いた分だけ」お金が稼げるのに対し、サービスが自動的にお金を稼いでくれるのが何よりの魅力です。

米国ゼロックス社が「ゼログラフィー」という技術で世界に名立たる企業にまで成長したように、絶対の強みがひとつでもあれば法人化してさらなるステップアップを図ることも可能なのです。

しかしながら、ヒット曲に恵まれず夢を諦めてしまう名もなき歌手が星の数ほどいるのと同じように、サービスを当てるのもそう簡単なものではありません。どんなに素晴らしいサービスでも誰も見向きもしてくれないことなど珍しいことではないのです。

もし、自前サービス型での成功を目指すならば、収益化できるまで諦めない強い意志はもちろん、その間の生活を成り立たせるプランもきちんと考えておくことが大切です。

在宅型

在宅型と常駐型は、クライアントに対して価値を提供して報酬を得る、すなわち「自分が働いた分だけ」お金が稼げる働き方です。

共に、自身の稼働時間を超える収益は得られませんが、会社員時代と異なり「会社の取り分」がない分、収入が増えるのに加え、何より安定して収入が得られるため確実に収益を上げることができます。

受託開発型

クラウドソーシング等を通じて開発を請け負い、納品までを行う働き方です。最初は小さな案件から次第に単価の大きな案件も扱えるようになっていき、ある程度の実績を積み上げていくとサイト制作やアプリ開発などのまとまった案件も請け負うことができるようになります。

ただ、受託開発型は実績を積むまでは自身で営業し案件を獲得し続ける必要があります。

リモートワーク型

クライアント企業から委託された開発業務を常駐せずにリモートで行う働き方です。受託開発型との違いは、納品物に対してではなく、提供した労働力に対して報酬が発生することから安定した収益が見込める点です。

現在アメリカではリモートワーク型のフリーランスITエンジニアが増えているようですが、商習慣の違いからか日本ではまださほど多くはないようです。ITエンジニアは人手不足の深刻度が一層高まっていくと言われていますので、遠くない将来日本でもリモートワーク型の働き方も市民権を得ていくと思われます。

常駐型

クライアント先に常駐してクライアント企業から委託された開発業務を行う働き方です。仕事自体は会社員時代と変わり映えがしないかも知れませんが、会社の取り分がそのまま自分に入ってくる分、収入が大幅にアップします。

20代、30代のITエンジニアでも収入が会社員時代の2倍以上になったという話も珍しくありません。この働き方の魅力は何と言っても安定的に高収益が得られることに尽きます。

ただ、時間と場所に捉われない働き方を求めて独立したエンジニアにとっては物足りなさを感じるかも知れませんが、フリーランスはまずは安定した収入を確保することが大事です。

フリーランスとして大きな志があるのなら、空いた時間で自前サービスの開発に従事したり、増えた収入で更なる高みを目指すべく自己投資を行うなどできることは沢山あるはずです。

 

最後に確認して欲しいポイント

フリーランスのITエンジニアへの道を説く書籍やコラムは無数にありますが、それではどんな働き方があって、どういったメリットとデメリットがあるにかについて言及しているものは極小数に過ぎません。

「仕事に貴賤はない」と言うように、会社員として重ねるキャリアもフリーランスとして重ねるキャリアも同じくらい尊いものですが、フリーランスを少しでも志した人は「働き方がイメージできない」という理由で諦めてしまうことが残念でならなかったので、筆を執らせていただきました。

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