フリーランスの確定申告、間違いなくスムーズに済ませる方法

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
フリーランス 確定申告

2015年9月28日の記事を再構成(文言の追加)をして作成した最新記事です。

1月1日から12月31日までに得たすべての所得を計算し、税務署に申告する手続きを「確定申告」といいます。確定申告によって収める税金の額が確定されます。会社勤めの頃は、会社が毎月概算で天引きをし、年末調整の際に精算する手続きをやってもらえたので特に気にも留めていなかったと思いますが、

フリーランスともなると毎年翌年の2月16日から3月15日までの間に「確定申告」を行い、税額を確定させ、きちんと納税をしなければなりません。フリーランスの方の中には毎年確定申告の時期になると浮かぬ顔をしている人も多いようです。それも無理はありません。数字や会計の知識のない人にとって確定申告は苦役以外の何ものでもないからです。


案外、フリーランスになるのをためらう人はこの「確定申告が嫌だ」というのが理由のひとつかもしれません。しかし、会社員と異なりフリーランスの収入は「報酬」「雑収入」と呼ばれるもので、会社員の「給与」とちがい、経費を含めた金額に対して課税されていますから、持ち出しの多いフリーランスは源泉徴収で多くの税金を納めていることになります。

確定申告は、収める税額を確定させるのが大きな目的ですが、同時に納め過ぎた税金を還付してもらう目的もあるのです。乱暴な言い方ですが、逆の見方をすれば、確定申告をしなければ、納め過ぎた税金は「取られっぱなし」なのです。

ここまで聞けば、「確定申告を恐れてフリーランスなんてやってられるか!」というくらいの気持ちになっていただけたかと思います。この境地に達することができれば、あとは締切期限直前になってあたふたしないためのコツをいくつかご紹介しましょう。

フリーランスになったら間違わず確定申告をする、その方法

仕事とプライベートで使うお金をきちんと分ける

銀行口座やカードなど、仕事とプライベートで使うお金をきちんと分けましょう。そうすれば仕事上のお金の流れが把握できますし、ある程度慣れてくれば大まかな納税額の見当もつくようになります。何より、「けじめ」がつくようになることがメリットでしょう。フリーランスになるとお金の使い道も自身の判断に委ねられているため、きちんと自制しないと瞬く間に資金繰りに頭を悩ます毎日に陥ってしまいます。

領収書をもらい、正しく整理保管をする

フリーランスだとどこまでが経費なのか見解が分かれるところですが、ひとまずお金を払ったものに関しては領収書をもらっておきましょう。芸人同士のトークで「こいつ飲み屋でいつも領収書もらってる!」といじられているシーンをときどき目にしますが、芸人さんは、フリーランスですから当然のことながら確定申告を行っています。

飲み屋で支払った代金も経費(接待交際費)として認められる可能性があるからこそ、領収書をもらって節税対策に勤しんでいるのです。浮き沈みの激しい芸能界ですから、見方によっては堅実な芸人さんと言えると思います。一つひとつを見れば小さな出費でも、1年間きちんと領収書を取っていれば驚くべき金額になっていることに気付くと思います。

また、確定申告の時期になると無造作に箱やファイルに放り込まれた領収書に愕然とする人が多いそうですが、厳密とまでは行かなくても事前に大まかに仕分けをしておく、もしくは帳簿の入力を済ませておくことで、確定申告を行う際の手間を大幅に減らすことができます。

できることなら、一日いちにちのお金の出入りはさほど多くないと思うので、毎日帳簿をつけるのを習慣づけるのが望ましい。1日ほんの5分の習慣が、確定申告の時期の憂鬱な気分から解放してくれます。

会計ソフトを使う

最高65万円の特別控除が受けられるので、「青色申告」は魅力的です。ただし青色申告を行うには3月15日までに青色申告承認申請書の提出が必要です。

また、申請はしたものの、帳簿なんてつけられないし、つけ方も分からない人は、会計ソフトを購入しましょう。領収書や経費の仕分けさえきちんとできていれば自動的に帳簿が作成されますし、仕分けや勘定項目など分からないことはメーカーがサポートしてくれます。

これを利用しない手はありません。理想を言えば、会計ソフトを導入し、その都度入力すれば確定申告の苦痛からは永久に解放されることでしょう。

必要書類を提出する

会計ソフトで作成した確定申告書B、損益計算書、貸借対照表などの明細書・計算書類に加え取引のあった会社からの支払調書と、国民健康保険の控除証明書、生命保険の控除証明書、扶養控除等申告書を税務署に提出しましょう。提出の方法は持参、郵送、電子申告の3種類がありますので、いずれか好きな方を選択しましょう。

どうしてもわからない場合は税理士に依頼する

多い人では年間何億円も稼ぐプロスポーツの選手も個人事業主。当然のことながら彼らも毎年確定申告をしなければなりませんが、プロスポーツの選手は子供のころから競技一筋の人生を送ってきたわけですから、なかなか数字に強い人や会計知識のある人はいないでしょう。しかし、「確定申告をしていない」というニュースを聞くことはありませんね。

プロスポーツ選手の多くは自分で確定申告を行わずに、税理士に申告を依頼していると思います。もちろん費用は発生しますが、そのほうが安全確実です。所得の多いスポーツ選手ではもし間違った申告をしてしまい、後から修正申告を行った場合の追加費用も馬鹿になりません。

自分で修正を行った場合にかかる「延滞税」だけでなく、税務署から指摘があった場合に「延滞税」と「過少申告加算税」も支払うことになります。そのため、税理士に確定申告を頼んできちんとした確定申告を行うほうが良い、という判断なのでしょう。

税理士に支払う費用ですが、個人事業主の場合は、売上(報酬金など、経費を引く前の総額)が1000万円以下の場合5万円ぐらいが相場だといわれています。税理士事務所毎に違いがありますが、その費用を払えば、普段は領収書を集めておくだけであとは税理士にお任せできるので、本来の仕事やスキルアップなどに時間を使うことができます。

いかなる事業を生業にしているフリーランスも、会計や税に関する知識はいち経営者としての観点からも絶対に必要です。しかし、確定申告など会計業務にかかりっきりになって本業が疎かになっては、それは本末転倒です。餅は餅屋、と言いますが、年に一度の確定申告をプロに任せるというのもひとつの手段だと思います。

フリーランスの確定申告還付

フリーランスの場合、確定申告は税金を確定させるものですが、以下の場合は、すでに収めている税金があるので確定申告で還付を受けられることあります。フリーランス開業後まもなくは1円でも惜しい時期です。面倒くさがらずきちんと手続きを踏んで還付を受けるようにしましょう。

確定申告の期間は通常2月16日~3月15日ですが、還付申告は、翌年1月1日から5年間いつでも提出ができます。(ただし、確定申告の修正である「更正の請求」の期限は1年)5年以内であればいつでも申告できるので、心当たりのある場合は折を見てチャレンジしてみることをおススメします。

2016年より始まるマイナンバー制度は、生活保護や年金の不正受給や、税金の「取りっぱくれ」に関して多大なる効果が期待されていますが、「払い過ぎた税金」に関しては、自己責任によってしか取り戻すことはできません。還付の仕組みをきちんと理解して賢く正しく納め過ぎた税金を取り戻しましょう。

年度途中で会社を退職し、フリーランス(個人事業主)になった場合

会社員は毎月の給与から所得税を源泉徴収(天引き)されます。源泉徴収は前年度の実績を加味し、概算で計算を行うことから、会社から源泉徴収された金額は必ずしも当人が納めるべき金額と一致しない場合があります。会社員の場合は、年末に差分が調整され、給与支給分と相殺して支払われます。

これが「年末調整」です。何度途中で会社を退職し、フリーランスになった場合は、会社員時代の所得とフリーランスの所得を合算し、各種控除を差し引いて計算した所得税が、会社員時代に源泉徴収された税金よりも少ない場合は、その差分が還付されます。

取引先から「報酬支払調書」を受け取った場合

フリーランス(個人事業主)は、取引先から「報酬支払調書」が送付されてくる場合があります。このとき、確定申告をすることで還付を受けられることがあります。報酬支払調書は、当年の報酬額と収めた納税額が記載されています。煩雑な納税手続きを取引先が代行してくれるわけですから一見すると、面倒な仕事を肩代わりしてもらったと思われがちです。

しかし、ここでの源泉徴収額は、必要経費(交通費や材料費など)や各種控除(社会保険料や生命保険料控除など)を考慮せず一律に10.21%(100万円以下)を所得税および復興特別所得税として差し引いたものです。ここで引かれ過ぎた分は確定申告をすることによって還付を受けることができます。

その他、確定申告で還付が受けられるもの

会社員の時代に、年末調整の際に提出していた生命保険料控除、地震保険料控除、小規模企業共済控除や住宅ローン控除等も、自身で確定申告を行えば還付金を受け取ることができます。

最後に確認して欲しいポイント

確定申告を通して、会社にいたころは意識しなかった自身の仕事と税の関係がよく理解できると思います。確定申告は納税の義務を果たすための重要な手続きです。より簡単に、きちんと申告するために日々の業務の中できちんと仕分けをするようにしましょう。

また、税理士に依頼する場合でも、経費について理解を深めることができるので、丸投げのままにはせず、税の勉強をするつもりでわからないことはきちんと質問するようにしてください。自分でやる場合も、そうでない場合も、毎年間違いなく、スムーズに確定申告ができるように努めてください。

ITキャライアオンラインおすすめ記事

 
 
 
 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

cta_ss

人気のある記事7選

 

フリーランスになったら登録すべき最強エージェント5社

フリーランス エージェント
» 続きを読む

再燃したゲームエンジニアへの夢を叶えるには?

» 続きを読む

フリーランスを長く続けるための秘訣を単価相場から考える

相場価格
» 続きを読む

SE独立起業を目指す、フリーランスに必要な求人情報サイト厳選

SE独立イメージ画像
» 続きを読む

在宅も常駐も厳しいフリーエンジニアの現状を打破するためには?

フリーエンジニア 在宅
» 続きを読む

フリーランスを目指すSEに役立つおススメの厳選記事20

se フリーランス
» 続きを読む

ITエンジニアがフリーランスで成功するための4つの考え方

フリーランス
» 続きを読む