成功するために知っておきたい、フリーランスのデメリットとは

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会社勤めをしていると、ふと「このままでいいのか?」という思いに駆られる人は多いと思います。入社直後は右も左も分からずに目の前の仕事に精一杯向き合う毎日でしたが、何年か経てば気持ちにも少し余裕ができて自分の仕事だけでなく会社のことや自身の将来など考えることができるようになったと思います。

加えて近年は、国家を挙げての「働き方改革」の真っただ中、有給休暇は消化を奨励され、残業に関しても「極力避ける」よう口うるさく言われることが多くなってきました。本来、ワーク・ライフ・バランスを充実させるための「働き方改革」によってぽっかりと空いた時間は、急にレジャーや家族のために充てられる訳もなく、却って自分自身と向き合う時間となっている人が多いと言われています。

会社勤めもある程度年数を重ねれば、様々なことが見えてきます。もちろん、5年後、10年後、○○年後…、自分がどのレベルにまで上がって行けるかなど、おぼろげながらも見えてくるようになります。いきなり辞表を叩き付けるほどの不満はないにしろ、「たかが知れている」自分の会社人生のために、満員電車に揺られ、時に煮え湯を飲まされたりもする日々に、「このままでいいのか?」という思いが沸いてくるのも無理はないでしょう。

しかも、これまで「死ぬほど働け」という暗黙の圧力をかけていた会社から、手のひらを返したかのような「残業抑制」を奨励され、降って沸いたように「自分のための時間」ができたわけですから、その思いは日を追うごとに強くなっていくわけです。

そんな中、21世紀に入りIT革命の浸透と時を同じくして興ったのが「起業ブーム」です。大企業なら役職すら与えられないような年齢の人たちが次々と会社を興し、中には巨万の富を手に入れた若手起業家としてメディアで持てはやされたこともありました。きっと成功したのはほんの一握りだったとしても、「起業ブーム」は、バブル崩壊以降の不安定な雇用情勢も相まって、社会人人生を会社勤めに捧げるこれまでのステレオタイプ的な生き方に一石を投じたことは間違いありません。

また、いかにも男性目線ではありますが、麗しい女性芸能人のハートを「青年実業家」なるものが射止める事例が後を絶たないことも、フリーランスに対する漠然とした憧れを抱かせる要因になっていることも想像に難くありません。

もし身近な人で、独立して成功した人がいれば、「俺もフリーランスで一旗揚げよう」という思いになるのも当然のなりゆきです。もちろん、他の追随を許さないほど腕に覚えがあって、潤沢な資金があって、あなたのために電光石火で動いてくれるほどの人脈があれば、フリーランスになるのに躊躇する必要はないでしょう。しかし、全てが揃った状態で起業する人などは皆無に等しく、不足条件という大きなリスクを承知の上で「清水の舞台から飛び降りる」覚悟で臨むのが大部分の起業家の姿です。

フリーランスとして起業し、成功した人は、こうした「ないないづくし」に始まって、数々の修羅場を潜り抜けてきたからこそ、人間的魅力に溢れ、ハングリーで、強く逞しいのです。

さあ、ならば「俺もフリーランスに!」とやる気に満ち溢れてきたかも知れませんが、フリーランスは、会社勤めて違って職掌や役割分担もなく、全てが自己責任の世界。「誰かに責任を取らせる」などといった組織特有の責任転嫁などは全く通用しません。独立するからには、少なくとも「こんなはずじゃなかった」とはならぬよう、デメリットも把握しておかなければなりません。

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フリーランスになって実感する「会社に守られている感」

たとえ万全な準備をしてフリーランスになった人でさえも、その多くは独立して改めて「会社に守られてきた」ことを痛感するのだそうです。特に、労使関係がきちんと整っている大企業の出身であればその思いはさらに強まると思われます。

仕事終わりの会社員が集う居酒屋は、時に不平や不満の温床と化してしまうことが少なくありません。こうした「ガス抜き」が明日からの活力になる一面は決して否定しませんが、フリーランスの立場でこの愚痴を聞かされたとき、はらわたが煮えくり返り、許されるのならちゃぶ台をひっくり返したくなるような思いに駆られることでしょう。これらの不平不満の大部分は「会社に守られている」ことを前提としており、「甘えるな。そんなに嫌なら辞めてしまえ」と一蹴すれば話は終了。当事者は「会社に守られている」ことを意識することすらないのです。

フリーランスになって実感するのは、会社の業績に関係なく月に一回給料が振り込まれること、そして税金や社会保障関係の手続きを全て経理や人事のスタッフがやってくれることが、いかに奇跡的な出来事であったかということです。フリーランスは、仕事がなければ無収入ですし、税金や社会保障の手続きは全て自分がやらなければなりません。加えて会社勤めであれば国民年金より手厚い厚生年金がリタイア後も生活を後押ししてくれます。

会社勤めであれば、もう先は見えているかも知れない、我慢ならない不平不満もあるかも知れない…でも会社員である身分は法律によって保障され、これだけ守ってもらえている事実を知ったとき、おいそれと会社員である身分をかなぐり捨てることができますか?「できる」と断言できるのなら、その時点であなたはフリーランスに向いていると思います。もし、断言できないのなら、もう少し慎重になった方が賢明だと思います。

もっとも「めんどくさい」のは経理関係

フリーランスになって本業以外の数ある業務の中で、最も頭を悩ませるのが経理関係です。お金の出入りがあるたびに記録しておけば大事には至らないのですが、そううまくいかないのが実情で、確定申告の前に大量の領収書等を前に途方に暮れる人も少なくありません。IT業界にいれば、傍から見れば理系の人たちが活躍しているイメージですが、学生時代に理数系が得意だったとか、エンジニアを生業としているといったことは、経理関係に関してはそうした能力は必ずしも密接にはつながっていないようです。

理系だろうと文系だろうと、数字に強かろうと弱かろうと、「経理が苦手」という人は案外多いのです。中には、「経理が嫌」であることを理由にフリーランスになるのを躊躇する人もいるのだとか…。会社勤めの頃は、お堅くてやや近付き難く、どちらかと言えば嫌いな部類だった経理担当の人たちがこうした「めんどくさい」ことを全部やってくれていたのです。

ただ、こうした経理関係も個人事業主のレベルであれば、きちんと向き合って、日々少しずつ業務を行っていればさほど難しいものではありません。しかし、勘定項目や経費などなど「取っ付きにくい」ことは確かですし、こうした経理アレルギーを克服するまでの間に、大きな取引を逃してしまう事態も起こらないとも限りません。

しかし、経理をしっかりやらなくては、納税の義務も果たせず、本来は得になるはずの節税ができないなど放置するデメリットは極めて甚大だと言わざるを得ません。

この場合、フリーランス向けの「経理代行サービス」を活用するのも一つの方法です。フリーランスとはいえ、一国一城の主ですから、お金の流れを把握することはとても重要なことですが、経理関係の業務に追われたり、頭を悩ますデメリットを思えば、段階的に利用して負担を軽減するのも有効な経営判断です。

下手に自身で確定申告を行うよりもプロの力を借りれば、その分の節税効果で費用を賄えることもありますので、却ってお得になる場合も…。

確定申告にしても、会計ソフトを発売している会社が無料相談サービスを開設していることもありますので、自力でやるにしても様々なサービスを活用することができます。

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最後に確認して欲しいポイント

「隣の芝は青く見える」と言われるように、会社勤めである自分自身に少しでも不平や不満の芽があると、フリーランスでバリバリと活躍している人が輝いて見えることがあります。誰でも独立するという決意は、並大抵のものではありませんので、「エイヤ!」という思い切りが必要ですが、同時にそのデメリットを見極める「冷静な目」も必要です。

それを欠いたがために「人生最大の選択」が後悔とならないことを切に願います。

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