フリーランス、法人化のメリットとデメリット

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フリーランス法人

フリーランスでの事業が軌道に乗ると、近しい関係者やコンサルタントから「そろそろ法人化しませんか?」という声がかかることもあると思います。フリーランスの中には、「雇われエンジニア」の時代を経て、自身の腕一本で生きていくために敢えて「会社」という組織を捨てて飛び出した人も多いはず。なのに、ある程度の規模になると法人化、すなわち会社を作って今度は経営者として歩み始める例も少なくありません。

仕事は同じエンジニアでも、個人事業主と法人ではどのような違いがあるのでしょうか。そのメリットとデメリットについて考えていきます。

 

フリーランスが法人化するメリット

フリーランスの最大のメリットが個人プレーだからこそ可能なフットワークの軽さであるならば、法人のそれは社会的信用です。業界に名を馳せるほど腕利きのエンジニアなら話は別ですが、フリーランスが新規で顧客を開拓するのは正直かなり厳しいと言わざるを得ません。一方、法人であればそのハードルはかなり低くなります。そもそも、フリーランスとの直接取引を受け付けていない企業もまだまだ多いというのが現状です。

その違いは、「社会的信用」これに尽きるのです。また、金融機関からの融資を申し込む際や、助成金の申請を行う際もフリーランスより法人である方が、圧倒的に有利と言われています。

また、法人化するもう一つのメリットが節税です。法人化すると収入が多いほど節税効果が高くなります。フリーランスが納める所得税は累進課税で稼げば稼ぐほど上がっていきますが、法人税の場合、比例税率が適用されるので最高でも23.9%となるため、フリーランスが課税収入で900万円以上になれば法人化した方が税金面でのメリットは高いと言えます。

加えて、社会保険(厚生年金保険、健康保険)に加入できますので、フリーランスの国民年金よりも受け取れる年金額も高くなります。

フリーランスが法人化するデメリット

デメリットはどうでしょうか。法人化する際の登記費用はもちろんのこと、法人税や社会保険料など法人であるがゆえに支払わなければならない年間コストが増額します。法人税はフリーランス時代の所得税よりもかなり割安ですが、社会保険料は当人だけでなく従業員も加入させなければならず、半額は会社の負担となりますので経営が安定するまでは重くのしかかることもあるようです。

また、法人住民税は、会社が赤字でも支払わなくてはならない税金で、毎年7万円ほどかかります。
その他、通信業者などとの契約は法人契約に切り替えると利用料が割高になることがあります。

さらに、フリーランス時代にも確定申告の時期になると山のように積み重なった領収書の束に愕然とする人も少なくありませんが、法人化するならば決算書を作成しなければいけませんので、複式簿記による会社処理の知識は必須です。

中には税理士や公認会計士に丸投げする人もいるらしいですが、報酬も高額ですし、法人化して間もないうちは経営者として必須の会計知識を身に付けるためにもある程度は自力でできるようになっておくべきでしょう。

最後に

一定の成功を収めたフリーランスが、法人化するのか、それともこのまま個人事業主のまま続けていくのかは、当人がエンジニアとして「どうありたいのか?」「何をしたいのか」「どのサイズでビジネスをしたいのか」が大きな基準となります。

現状の規模で深く道を追究していくのなら個人事業主のままのほうがいいでしょうし、規模を拡大して経営者として高みを目指すのなら断然法人化するべきでしょう。それぞれ一長一短があり、メリットとデメリットがあります。

フリーランスとして二つの選択を迫られたとき、そのあたりをよくよく鑑みて検討するとよいでしょう。

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