正社員とフリーランスの違いとメリットデメリット

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
フリーランス メリット

2015年9月16日の記事を再構成(文言の追加)をして作成した最新記事です。

景気は回復傾向にあると言われていますが、その恩恵に与っているのはごく一部。

未だ「失われた20年」と言われる不況下にあって、年功序列や定期昇給といったかつての会社のカタチは徐々に崩れつつあるのが現状です。

テクノロジーが日々進化する中で求められるスキルも労力も過去とは比較にならないほど高度なものとなっているはずですが、

肝心の給料は据置きか徐々に目減りするという憂き目にあっているITエンジニアも多いでしょう。


「正社員」という安定した地位にあるものの、「どうせやったって給料は増えないんでしょ」という思いを胸に悶々と働き続けるのがいいのか、いっそのことフリーランスになって自らの腕で生きていくのがいいのか、そのメリットとデメリットについて考えてみました。

正社員からフリーランスになるメリットとは?

業界は異なりますが、テレビ局で人気と実力を兼ね備えたアナウンサーは、いずれフリーランスになり、局アナ時代とは桁違いの報酬を手にすると言われています。

IT業界においてもフリーランスの魅力は何と言っても実力に見合った収入を得られることに尽きます。その価値が認められれば、クライアントは報酬を惜しまず払ってくれることでしょう。フリーランスの醍醐味はここにあります。

また、個人事業主は購入したものは経費として所得から差し引くことができますし、国民年金保険料は厚生年金保険料と比べて低額ですので、出費もかなり抑えることができます。

また、気力と体力があれば生涯現役で続けられますし、正社員と比べて仕事をする時間や場所を自由に選べるのもメリットです。これはときにデメリットになることがあるものの、フリーランスは「すべて自分次第」であるということです。

正社員の時代は、もし仕事でうまくいかないことがあったとしても、会社が存続していれば生活は保証されますし、時にその責任を誰かに押し付けたり、はたまた、世の中のせいにしたりすることもできました。

しかし、フリーランスになれば、うまくいくにしろいかないにしろ、その責任は全て自分にかかっているのです。フリーランスの多くこのことを実感した瞬間から、大きく成長を遂げていくのだそうです。この瞬間、弱い自分と向き合う勇気と、周囲の人から学ぶ謙虚さが生まれてくるのです。

フリーランスになった人からよく聞かれるのが、「自分を見つめ直すことができた」、「人間関係の大切さが分かった」という声です。「自分を見つめ直す」ことは、フリーランスは当人自身が商売道具ですから、まずは、自分自身をよく理解し、向き不向きや得意や不得意、健康管理の方法など、心身ともに常に高いパフォーマンスを発揮できることにつながっていきます。

また、フリーランスになると特別なスキルでもない限り、仕事は人間関係によるものが大きいことを思い知らされます。会社を退職して、煩わしい人間関係から解放されるかと思いきや、それは逆で、フリーランスこそ、たとえ煩わしくても人間関係を何より大切にしなければいけないのです。

仕事は「人」から依頼があるのであり、「人」からチャンスが広がっていくのです。最後に何と言っても、フリーランスの醍醐味は自分の道を自分自身の力で切り拓くことができることです。「正社員」は安定した立場といってもやはり組織の中で機能する機械で言えばパーツのようなものです。

パーツにも、重要度の差はありますが、やはり組織の枠組みから抜け出すことはできません。残念ながらある程度勤め上げれば、終着駅は、ハッキリと見えてきます。しかし、フリーランスは、労働法等の手厚い守りがない代わりに、自分次第でいかようにでも飛躍する可能性を秘めています。

一度しかない人生ですから、自身で「これだ」と決めた道で完全燃焼できるのがフリーランスの最大のメリットではないでしょうか。

正社員からフリーランスになるデメリットとは?

フリーランスのデメリットは、いくら実力があっても必ずしも安定して仕事を得られるとは限らないことです。特にIT系となると流行り廃りが激しいので、独立した途端に仕事が激減することもあり得るのです。そして技術系だけでなく、クライアントに自身を売り込む営業活動も行わなければいけません。

IT系では人と接するのが苦手な人も多いようですが、先に述べたように、対人スキルは少しでも身に付けておかないとかなり苦しいと思われます。また、正社員であれば放っておいても会社がやってくれる年金や保険料の納付、経費などの処理もすべて自分で行わなければなりません。そしてフリーランスになると実感するのが、「会社」という肩書が持つ社会的信用です。

小さなものでは、クレジットカードから住宅ローンの申し込みに至るまで、フリーランスには「審査」という大きな壁が立ちはだかっています。金融機関は「返せる人に貸す」という至極当然の判断をしているのですが、近年は幾分か緩和されたとはいえ、フリーランスには厳しい目を向けているようです。

金融機関ばかりではありません。歴史のある中堅、大企業の中には企業でなければ取引を行わないところも多いと言われています。企業に営業に行った際に、「うちは個人事業主とは取引していないんだよ。法人化していればね」と門前払いを食らったフリーランスは少なくないそうです。

「こんなところに居ていられるか!」意気揚々と飛び出した会社でさえ、企業であるがゆえに大きな社会的信用があったことを思い知らされるのです。フリーランスは、傍から見れば、好きなときに好きなことをしてお金を稼ぎ、時間を自由に使える「気楽な稼業」に映るかも知れません。

しかし、これまで述べてきたように、これは全くの間違いで、もしこのような人たちがいとしたらそれは、極々一部の人たちかメディアが作り上げた虚像に過ぎません。フリーランスこそ、自由と背中合わせの「責任」と常に対峙しているのです。

過去多くの起業家を育ててきたベストセラー作家の本田健さんが、その著書でフリーランスについて述べた大変興味深い一節がありますのでご紹介します。

実はね自営業者が一番自由人に遠い人たちなんだ。独立して自営業者になる連中の多くはまず新顧客の開拓とクレームの処理に大半の時間を割かれる。それが終わってやっと受注した仕事をこなすことができる。おまけに経理、宣伝、電話番、雑用までが襲ってきて。勢い一日24時間フル活動になってしまう。

-本田健著、今谷鉄柱画 コミック ユダヤ人大富豪の教え スイス編①-

このようにフリーランスは、成功も失敗もすべて自分次第です。今日一日やっていけるか、一カ月後、半年後、一年後は大丈夫なのか、不安と心配のタネは尽きることはありません。「休み」と決めた日も、家族や恋人といるときでさえ、頭の中は仕事ことでいっぱいです。フリーランスが実は「自由人に遠い人」というのはこういった意味なのです。

フリーランスになった人の多くが、独立した後に「自身がこれまで会社に守られていたこと」を実感するそうです。実力があれば収入は確かに増えます。しかし、フリーランスは、収入は企業でいう売上のようなもので、諸々の経費を差し引いた残りが、いわゆる「給与」に当たります。

いざ請け負ってみると経費ばかりが嵩んで実は「割に合わない仕事」だったということもあるかも知れません。しかも、様々な手続きが面倒、社会的信用なし、退職金や厚生年金など老後のお金も得られません。フリーランスでやっていけるかどうかは、収入の満足度がデメリットを上回れるかが大きな判断材料になると思われます。

ただ単にフリーランスが「会社勤めが嫌になったから」という理由で務まると思ったら大間違いです。自分自身の腕一本で弱肉強食の世界を生き抜く覚悟がないならば、思いとどまることをおススメします。フリーランスがITエンジニアの究極の自己実現であると覚悟を決めて臨むならば必ずや明るい道が開けてくることでしょう。

最後に確認してほしいポイント

これまでITエンジニアが正社員からフリーランスになるメリットとデメリットを紹介してきましたが、「正社員として会社に残る」、「フリーランスになる」いずれにしても人生において極めて重大な選択です。どちらを選んだとしても、その道は決して平たんなものではありません。

感情に任せて決めるのではなく、まずは自己分析をしっかりと行い、自分の今の実力が市場でどれほどの価値があるのか、今後どれだけの価値を創造できるのかをきちんと見極め、方向性を定めていくことが肝要です。「残る」のか「飛び出す」のか、どちらも明確な成功の保証はありません。

最大の基準は、「後悔をしない決断」が下せるかどうかにかかっています。一度きりの人生です。どちらを選ぶにしても決して後悔しない決断を下してください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

cta_ss

人気のある記事7選

 

フリーランスになったら登録すべき最強エージェント5社

フリーランス エージェント
» 続きを読む

再燃したゲームエンジニアへの夢を叶えるには?

» 続きを読む

フリーランスを長く続けるための秘訣を単価相場から考える

相場価格
» 続きを読む

SE独立起業を目指す、フリーランスに必要な求人情報サイト厳選

SE独立イメージ画像
» 続きを読む

在宅も常駐も厳しいフリーエンジニアの現状を打破するためには?

フリーエンジニア 在宅
» 続きを読む

フリーランスを目指すSEに役立つおススメの厳選記事20

se フリーランス
» 続きを読む

ITエンジニアがフリーランスで成功するための4つの考え方

フリーランス
» 続きを読む