個人事業主が知っておくべき業務委託契約の注意点とは?

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フリーランスという言葉が魅力的なのでついつい使ってしまいますが、フリーランスとは個人事業主のことを指します。個人事業主が仕事を得るためには業務委託契約が必要です。

企業と雇用契約を締結する場合、それは社員として働くということですし、自分で仕事を作り出しあっ旋するような立場になると、フリーランスというよりは起業家や経営者になるからです。

日本がもっと裕福な時期になぜフリーランスという働き方がなぜ浸透しなかったのか、と考えると、個人事業主として業務委託契約を結ぶことに多くの人が抵抗があったからでは無いでしょうか。個人側はもとより、業務を依頼したい法人側の方が強い抵抗があったといえるでしょう。

しかしながら、ゲームやWEBサービスを展開するベンチャー企業などでは直接個人事業主と契約をする企業も増えてきました。また、いわゆる「エージェント」と呼ばれる個人事業主向けの案件を紹介する企業を間に置くことで法人・個人双方のリスクヘッジを行うというスタイルが主流となる現在では、フリーランスになりたい人はどんどんとなるべきです。

そのためには必ず重要になる業務委託契約について、注意すべきポイントを理解しておきましょう。

業務委託契約とは何か

基本的に「働く」とは全てにおいて契約を結ぶことにつながります。会社員になるなら、雇用契約を結びます。個人事業主(フリーランス)がクライアントと結ぶのはほとんどの場合業務委託契約です。

ただ、厳密な意味において業務委託契約に関する法律は存在しません。何となく業務委託契約のようなものに対するイメージをみんなが持っていて、いくつかの法律が複合されたものを業務委託契約と呼んでいるにすぎないのです。

ですから、かなりアバウトな部分が存在します。例えば雇用契約を結ぶと、労基法によって労働者がある程度守られます。昨今ではブラック企業がそれなりに罰則を受けるのも、労基法によるものです。

つまり不当に残業を強いられるようなケースは本来ならばあまりありません。(とはいえまだまだ不当にサービス残業を強いる企業は少なくありません。。。)

しかし業務委託契約の場合法律に守られないので、サービス残業という概念が存在すらしないことが多いのです。時間ではなく1つの仕事に対して契約を結ぶことがほとんどなので、そもそも残業という概念がないのは当たり前なのです。

だから仕事量が膨大にもかかわらず僅かのお金しか支払われないとなれば、ブラック企業以上の重労働となってしまいますから、契約を結ぶ前にフリーランスはよく注意する必要があります。

契約書は必ず目を通すように!

言うまでもなく、業務委託契約を結ぶ場合は契約書に必ず目を通しましょう。そこには何をすべきか、どのようなことをしてはいけないかが書かれているからです。

昨今ではインターネットにより、エンジニアの場合対面することなく契約を結ぶケースが多いようです。しかし対面せず、その場に人の気配を感じることなくお金のやり取りをしているとつい気が大きくなってしまうのか、あまりにもむちゃな契約のことが多いです。

それだけならまだいいのですが、契約書を一方的に送付し、相手の賛同を得ることすらなく契約は締結されたかのように振る舞うクライアントも少なくありません。

そしてそうした契約書はいつの間にか内容が変わっていたりします。紙の書類で契約を交わしていた時代はどれだけ悪徳な契約でも契約の内容が変わってしまうことはありませんでしたが、インターネットだけでやり取りをしていて、サインなどを特に必要としない場合、いつの間にやら契約内容が変わっていることがあるのです。ですから契約書は必ず目を通し、お互いがよく納得した場合に限り業務を行うようにしましょう。

業務委託契約で確認すべき事

業務委託契約を結ぶ場合、どのような点に特に注目すべきなのでしょうか。大抵契約書は膨大な文量がぎっしりと詰まっていて、読むのが嫌になってしまいますが、ポイントをおさえていれば読むべき部分が分かりやすいし、読む時間を短縮できます。

請負契約か、委任契約か

まず、最も重要なのは委託契約は「請負」か「委任」か、という点です。

請負の場合、業務そのものを全て請け負うことになり、完成させなければ報酬が支払われません。しかし委任の場合は完成させる義務までは生じないので、ある程度安心できます。

完成させなければ報酬が支払われない場合、どんな無体な要求がされるか分かったものではないからです。

例えばITエンジニアであれば、ひとつのプログラムを完成させないと報酬が支払われないことがほとんどなので、請負契約を結びます。オンラインでのコールセンター代行のような業務ならば時間の間業務に就くことが重要なので、委任契約を結ぶようになります。

どのような業務を行うか

次に大切なことが、どのような業務を行えばよいのか、という点です。業務によりますが、細かな点まであらかじめ決めておかないと、後々やったやらないで問答になることがあり、トラブルとなるケースが多いので、あらかじめ契約前によく話し合っておきましょう。

報酬はいくらなのか

フリーランスにとっては最も重要な部分かもしれません。報酬ですが、契約内容によっては実質的にもらえる報酬が思っているよりも少ないことがあります。例えば業務遂行時の必要経費は別なのか、込みなのかによって実際の報酬はかなり異なります。

どのような場合に契約は解除されるか

契約が解除されるケースがどんなときなのか理解しておかないと、自分が全く想定していない場面で契約の解除を申し渡されるかもしれません。せっかく頑張ったのに、契約のある部分に引っかかってしまい、頑張った仕事が無駄になってしまうなんてつらい気持ちは味わいたくありませんよね。

契約の有効期間はいつまでか

契約の有効期間についても確認しておきましょう。契約が生涯において有効などというケースはほとんどなくて、大抵は期間が区切られています。業務が終わったと思っても、後々業務について何かを求められるかもしれません。そのような場合は契約の有効期間が有効なのか無効なのかをまずは確かめましょう。

業務委託契約への理解は確実に!

ここまで読んでいただければ、業務委託契約がフリーランスにとってどれ程大切なのかよく理解していただけたかと思います。契約の締結は軽々しく行わず、必ずよく確認するようにしましょう。

もしよく分からない点があれば契約を結ぶ前にあらかじめクライアントに確認し、共通の理解を得るべきだし、回答が不明確なクライアントとの契約は後々トラブルになることが多いため、あまり結ぶべきではありません。

直接契約が不安なら、やはりエージェントを頼るべき

いかがでしょうか。個人事業主(フリーランス)が今後の働き方の一つの選択肢としてもっと主流になっていくと考えられますが、法人と個人では何となく個人事業主の方が弱い立場になってしまうのでは?と不安になることも多いでしょう。また、大手の企業ではまだまだ個人事業主との直接契約は行えない(行わない)という所も少なくありません。

こういう場合は、エージェントと呼ばれる案件を紹介してくれる企業を利用しましょう。エージェントは仕事を紹介してくれるだけでなく、企業と個人事業主の間に入り、契約面の問題を解決したり、就業先の環境を改善するなど、働くエンジニアが気持ちよく仕事が行える為のサポートをしてくれるでしょう。

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