今更恥ずかしくて聞けないけど聞きたい、iOSアプリ・Androidアプリエンジニアの現状と今後

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開発案件

80年代後半に普及し始めたCDがレコード店から文字通りの看板商品であるレコードを売り場から追いやったように、また、90年代後半に同じく普及し始めたDVDがベータマックスとの「規格戦争」を制したVHSを凌駕したように、2000年代後半に登場したスマートフォンが旧来の携帯電話に取って代わってモバイル端末の主人公の座を射止めました。

私たちの生活と密接に関わっている製品は、定期的に大きなイノベーションが起こって飛躍的な進化を遂げていることが伺えます。2008年、Appleが世に送り出したiPhoneが日本に上陸。翌年には、日本初のAndroid携帯が発売されました。

スマートフォンは、従来の携帯電話の機能ばかりでなく、ソニーが生んだエポックメイキングな大ヒット商品である「ウォークマン」に代表されるヘッドフォンステレオとしての機能、そして、フィルムカメラを作業遺産に追いやったコンパクトデジカメの機能まで実装するなど今なお製品としての進化発展も留まるところを知りません。

そして、スマートフォンの人気を大きく後押ししているのはその魅力的なアプリの数々に他なりません。従来のWebに加え、地図や乗換案内や料理のレシピなど生活を便利にする「お役立ちアプリ」から、ゲームセンター世代からファミコン世代さえも虜にする「ゲームアプリ」など、様々なアプリが次々とリリースされています。

スマートフォンはアプリによって、ただの携帯電話から、パソコンや手帳、カメラにメディアプレイヤー、ゲーム機などといった、ありとあらゆる機能を備えた生活や仕事の必需品となっています。スマートフォンは、魅力的なアプリが開発、リリースされ続ける限り、進化発展を続けるものと考えられます。

中でも、iPhoneの心臓部をつかさどるiOSと、Androidは、スマートフォンにおける2強OS。この2強OS向けのアプリ開発案件は、今が旬と言うこともあり、IT関連でも人気が集中している職種となっています。

ここからは、スマートフォンの普及率と、iOS、Androidアプリエンジニアのトレンドと現状についてご紹介します。

スマートフォンは2011年にキャズム超え

ハイテク業界においては、普及期にシェア16%の溝(キャズム)を超えると爆発的に流行が広がるという「キャズム理論」なるものがあります。

普及率が、新しいものに目がないイノベーターの層2.5%と、流行に比較的敏感なアーリーアダプターの層13.5%の、合わせて16%を超えると市場に「みんな持っている」、「今流行っている」という印象を与え、一気に拡大していきます。

各商品の流行り廃りを消えるのがこのキャズムの壁なのです。

スマートフォン市場がこのキャズムを超えたのが2011年の秋、大手キャリアのauがiPhoneの販売を始めた時期と重なります。

そして総務省が2015年に発表した「平成26年(2014年)の情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、スマートフォンの利用率は全年代で62.3%、20代で94.1%、30代で82.2%とその普及率の高さを見て取ることができます。

いわゆる「ガラケー」は会社支給の携帯電話として根強い人気があるようですが、スマートフォンが携帯電話に取って代わり、1人1台どころか、普及率が100%を超える日もそう遠いことではないでしょう。

iOSアプリエンジニアについて

iOSアプリ(Objective-C)とは?

Objective-Cとは、C言語にオブジェクト指向的な拡張を施したプログラミング言語。Apple社のMac OS XやiOS向けのソフトウェア開発で標準的に用いられます。

オブジェクト指向部分はSmalltalkを参考にしたもので、その表記法はC++などと異なりかなり特殊だが、これはCにはない拡張部分を明示して分離するためであり、拡張部分を除くとC言語の仕様を忠実に実装しています。

一つのプログラミング言語というよりはCのマクロやメタ言語の体系に近いと評されることもあります。

Objective-Cの開発は1983年にBrad Cox氏によって開始され、1985年にNeXT Computer社NeXTSTEPの主要な開発言語に採用されたことで注目されました。

1995年にはNeXT社がObjective-C関連資産を買収し、1997年にApple社がNeXT社を買収すると、Mac OS Xシリーズの主要な開発言語となりました。現在ではiPod/iPhone/iPad向けのソフトウェア開発でもよく用いられています。(IT用語辞典 e-Words)

Objective-C言語の現在地

日本国内では依然としてiPhoneの人気が高く、アプリ開発企業もObjective-C言語によるアプリの開発に注力している傾向があります。iOSかAndroidのどちらかを選べと言われれば、現在のところはiOSの方に分がありそうです。

Androidアプリエンジニアについて

Androidアプリ(Android Java)とは?

Androidは開発にJava言語を用いていますが、Androidは通常のJavaとは実行環境が異なるため、記述される内容も通常のJavaとは自ずと異なってくるので、やや違和感を持つ人もいるようです。

もちろんJava言語そのものであることには間違いないので、敢えて区別するために「Android Java」と呼称する場合もあります。

Android Javaの現在地

日本国内ではiPhoneに押され気味なAndroidも世界的に見れば圧倒的なシェアを誇っています。日本国内に留まらずグローバルに使えるアプリ開発を目指すなら、その価値も将来性も十分にあると言えます。

さらにAndroidは開発やアプリ申請に関わる制約が少ないため自由度が高くよりチャレンジングなアプリ開発に挑戦することができます。

また、国内ではAndroidアプリのエンジニアは需要に対して不足しているために、報酬単価が高めに設定されている開発案件も多く見受けられます。

今後はサーバーサイド・アプリケーションにも注目

スマホアプリは、iOS、AndroidそれぞれのOSを搭載した端末での使用を全体として最適化されています。

となるとアプリ開発会社はそれぞれのOSに合わせてアプリを開発する必要があり、開発費や時間などのコストがかさんでしまうことが最大の課題でした。

そこで、Webサーバーが処理を行うことでOSに関わらずブラウザー上で動作するサーバーサイド・アプリケーションも注目を集め始めています。

配付側にとっては、プラットフォームごとにアプリケーションを開発する手間が省けるため、費用や時間といったコストを最小限に抑えられるのが大きなメリットです。

その一方で、インターネット接続を前提としているために、機能を盛り込むほど動作が遅くなり、利用者にストレスを与えてしまうデメリットもあります。

その点については、入口をスマホアプリ、実際の中身をサーバーサイド・アプリにして操作の違和感をできる限り緩和したハイブリッド型も登場しています。

今後、通信インフラが整備され次世代高速通信が実現すればこういったアプリの開発案件も増加していくと思われます。

最後に確認して欲しいポイント

スマートフォンアプリの開発案件は、まだまだ十分に伸びしろのある分野だと言われています。2016年は、IoT(モノのインターネット)元年と呼ばれ、様々な家電さえもスマートフォンで操作する時代の到来を予感させます。

また、自動車業界も自動運転の車の開発に本腰を入れ始めましたので、ここでもまた操作系でスマホアプリの出番があるかも知れません。

スマートフォンアプリ開発案件は、爆発的な普及を見せているとはいえ、まだまだ歴史が浅く成長著しい業界です。比較的新規参入障壁が低く、極論すればパソコン1台あれば仕事になることさえあります。

それだけに、ひと山当てようと野心あるITエンジニアが群雄割拠する世界でもあります。

もし、人を驚かせるようなアイデアが降りて来たならば、まさに「歴史を変える」ようなアプリを世に送り出すことができるかも知れません。

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