フリーランスでも重要!名刺にのせる情報とは?

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I’m a very big believer in equal opportunity as opposed to equal outcome.  Steve Jobs
(結果の平等はともかく、機会というものは誰にでも平等であると固く信じている スティーブ・ジョブズ)

自由と平等が建前の学校現場でさえ、子供たちは世の中が不公平に溢れていることを既に感じ取っています。それゆえに、「チャンスは誰でも平等に訪れる」という教師の言葉は、子供たちを社会に失望させないための方便であることはとうに見抜いていて、気付いていないのは当の教師だけなどという、笑うに笑えない事態が全国津々浦々で発生しているのです。

しかし、同じ言葉がスティーブ・ジョブズの口から発せられていたとすれば、それは一気に説得力を持つことになります。きっと教師たちは、この言葉に対して明確な根拠と証拠を求めたならばきっと答えに窮することでしょう。

しかし、ジョブズは疾風怒濤のごとく駆け抜けた56年間の人生が何よりの証拠であり、その功績に異を唱える者は皆無でしょう。

ジョブズの言う”as opposed to outcome”(結果はともかくとして)、の真意は西洋で古くから伝わる「チャンスの女神に後ろ髪はない」に通じているのではないでしょうか。

ジョブズ(教師たちも)が言っていたように誰にでも平等にチャンスは訪れるけれども、多くの人たちは、それがチャンスであると気付かなかったり、タイミングを逸してつかみ損ねてしまっているのです。成功者と呼ばれる人は、このチャンスを逃さなかったことが成功者たる所以なのかも知れません。

それでは、フリーエンジニアにおけるチャンスはどこから生まれるのでしょうか。無論、「○○株式会社」などという看板を背負っていない以上、待っているだけではチャンスの女神が微笑むことはありません。

「果報は寝て待て」は、やるべきことをやった後にとるべき行動なのです。チャンスを生み出す様々な仕掛けが必要です。エンジニア仲間の勉強会に足蹴く顔を出したり、ウェブサイトにポートフォリオを公開したり、Tipsをブログにアップしたりなど、運命の歯車を動かすための種を蒔き続けること。

最初は、まるで「暖簾に腕押し」かも知れませんが、努力が正しい方向を向いていれば、その能力に興味を持ち、必要とするクライアントが間違いなく現れるはずです。

フリーエンジニアの場合、その「チャンス」は「出会い」でもあります。一本の電話、メール、アポなしの来訪…、そんな小さな出会いが大きなビジネスに化ける可能性もあるのです。その時、エンジニア人生を変えるビジネスパートナーになるかも知れない人と初めて顔を合わせるとき、つまりファーストコンタクトの際に用いるツールは言うまでもなく「名刺」であり、それを用いた儀式が「名刺交換」なのです。

業種にも拠りますが、社会人生活で交換する名刺は恐らく数千枚、もしかしたら数万枚にのぼるでしょう。

マメにファイリングやメモ書きを残す習慣のない人ならば、きっと何時、何処で、誰と会ったかなど即座に忘れ去られてしまうことでしょう。ファーストコンタクトを次のステージへ向かわせるには、その時の話なり提案が、相手にとってメリットのあるものであり、中身のあるものであることは大前提ですが、名刺で強い印象を残す、そして名刺を見返したときに思い出してもらえるような工夫をしたいところです。

企業名だけで相手を身構えさせるような立場ならば没個性的な名刺で十分、それは個人ではなく企業名で仕事ができるからです。フリーランスはそうはいきません。

名刺は「オレの分身」とばかりに程よく個性と自己主張があって、相手の興味を惹くものでなければならないのです。

名刺は口ほどにモノを言う

91mm×55mmのいわば「ただの紙」に魂を吹き込み、チャンスメイクをアシストする名刺を作るにはどうしたらよいのか考えてみます。

まず心掛けたいのは、あなたが会社員時代にどれだけの実績があり、高い志をもったフリーランスエンジニアであっても、初対面の人にとってはどこの馬の骨かも知らぬ個人事業主。胡散臭いものでも見るかの如く警戒心を抱かれて当たり前。見た目や立ち居振る舞い以外にも、名刺にも「私は決して怪しいものではございません」ということをアピールする必要があります。

念頭に入れることは「隠し立てをしないこと」から始まり、それから印象を与えるデザインを考えるのが得策ではないでしょうか。

これは載せるべきか?載せるならどうしたらよいか?

(1)住所

個人事業主の名刺に住所を載せるか?というのはよく議論に上がります。実際に載せていな人も少なくありません。

完全にモバイルワークを確立しているフリーランスにとって住所はさほど意味を持たないものになりつつありますが、如何せん客商売ですから、事務所(拠点)の住所を載せていなければ、却って「胡散臭さ」を増大させかねません。一般的な常識では、職場の住所を隠す理由など、どこにもないからです。

自宅兼事務所の人からすれば自宅の住所を明かしてしまう不都合もありますが、事務所は事務所、届く郵便物にさえチャンスが転がってくるかも知れません。

ですから、よほどの理由がない限り住所を載せるべきです。もし、プライバシーが気になるようならば安価なレンタルオフィスを借りたり、バーチャルオフィスの住所貸しサービス等を利用するのもひとつの方法です。

(2)電話番号

こちらも隠す理由はありませんし、逆になければ会社としての体が成り立っているのか疑いを持たれかねません。しかし、固定電話、携帯電話とも公私の区別をつけるためにも私用のものとは分けた方が便利ですし通信費の計上の煩雑さを考えてもその方が賢明です。

フリーランスは事務所を空けていることも多いので、転送サービスも利用しましょう。

(3)メールアドレスには独自ドメインは必要か?

今の時代連絡手段は時間と場所を選ばないメールが主流となりますが、だからこそ独自ドメインを利用すべきです。

GmailやYahoo!メールなど無料のメールサービスも充実していますが、他人のふんどしで相撲を取っているように感じるのは筆者だけでしょうか?独自にウェブサイトやブログ等を開設しているならばその際に取得したドメインを利用できますし、新規に取得する際も、月の負担は数回昼食をダウングレードするだけで十分に賄えます。

先に述べたように名刺はきちんと情報開示をして警戒心を解く役割を担っていますから、こうした些細な部分でも「しっかりしてるな」と思わせることは大事です。

(4)名刺の形状は奇をてらったものがいいのか?

多くの人は受け取った名刺を名刺ホルダーに保存します。中には、スキャンして電子化したり、OCRを用いてデータベース化している人も増えてきました。こうしてその人なりに名刺管理を行い、必要な時にすぐに情報を引き出す準備を行います。

こうした際に、正直「めんどくさい」のが奇をてらった不定形の名刺です。名刺ホルダーには入らないわ、スキャンはしにくいわ、おまけにフォントまで変わったものを使っていれば結局手入力…。却って印象に残るという見方もあるかも知れませんが、奇をてらった名刺は、多くの場合当人の自己満足に終始し、受け取った側は迷惑千万だったりするのです。

これで次のビジネスチャンスが生まれることはないでしょう。名刺の形状はあくまで定型(91mm×55mm)、頑張っても定型内に収まるサイズにしましょう。

(5)紙の材質はどこまで拘るべきか?

市販されているインクジェットプリンター用の用紙は坪量135kgほど。さほど重厚なものにすることはないとは思いますが、これではかなりペラペラな印象を与えます。坪量200~220kgくらいであれば、他の企業の名刺と比べても見劣りしません。紙の質感は名刺交換で受け取った瞬間に伝わりますから、あんまり薄くてペラペラの名刺ならば、本気度を疑われるなんてこともあり得ない話ではありません。

(6)何を載せ、デザインをどうするか?

名刺に記載するものは当然、ロゴマーク(あれば)、屋号、肩書、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、ウェブサイトのURL、と開示すべき情報に加えて裏面に仕事内容やポートフォリオなど程よく掲載するのがおススメです。ただ、あまり盛りすぎるのは、ガツガツとした印象を与えてしまうので、あくまで特質すべきものにとどめておきましょう。そして、名刺の雰囲気を決めるデザインですが、恐らく被ることはないだろう、というほどに名刺ソフトやデザインテンプレートも揃っていますし、クラウドソーシングに外注しても安価で作成することが可能です。デザイナーのクリエイティブティーと、自身の信念とを照らし合わせて「これだ」と気にいるデザインがあれば、きっと客先でも自信を持って名刺交換に臨めることでしょう。

最後に確認して欲しいポイント

会社員にとって名刺交換は単なる社交辞令、そして名刺はそのいちアイテムに過ぎないかも知れません。しかし、フリーランスにとってはチャンスの前髪をがっちりと掴むための大事なイベントであり、名刺はその武器となり得るのです。

たった数秒、数十秒のやり取りの中で、ほんの少しの工夫がチャンスにつながるのなら、それを活かさない手はありません。

ジョブズが言った「機会の平等」は、こうした些細なことをチャンスの入り口と捉えられるかで、後に歴然とした差となっていくのです。

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